広告運用担当者に3C分析は不要?3C分析をやる意味とやり方

こんにちは。

先日広告代理店に入社したばかりの元マーケティングスクール受講生と話していたら、

元マーケスクール受講生
元マーケスクール受講生

リスティングのキーワードを考える際、スクールで教わった3C分析をしていたら、周りに驚かれました。それどうやってやるの?と聞かれました。



と聞いて逆に驚きました。

必ずしも3C分析である必要はないのですが、新しい案件に取り組む際は、その業界・サービス・顧客・競合を調べないと非効率だからです。

しかし、その元受講生は、「逆に私のしているやり方が正しいのか心配になった」と言うではありませんか。

そこで、この記事を書こうと思いました。

この記事でわかること

・広告代理業を行う上で必要なリサーチ、分析の基礎となる3C分析をやる意味がわかります。

・3C分析のやり方がわかります。

3C分析とは?


3C分析は、Customer(業界・顧客)、Company(自社・商品)、Competitor(競合)の頭文字のCを取って、3C分析と言います。

3C分析のようなものはフレームワークといい、枠組みを設けることで、思考の深度を深めることができる利点があります。

重要なのは、3Cを使って何を調べるか?です。3C分析を始めとするフレームワークは、単なる情報整理の枠組みでしかないので、形にこだわりすぎないことです。

3C分析をやる意味

例えば冒頭のように新しい案件でリスティング広告を担当する場合、3C分析は行うべきでしょうか?

私は必ず行うべきと考えます。

理由は簡単で、例えばリスティング広告を運用していると、実績が上下します。仮に実績が前月と比べて悪くなったとしましょう。

運用担当者ならば、前月と今月を比較して、どの要素(キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告文)の成果が悪くなったのか?などを調べます。

しかし、問題は管理画面上の情報を分析したとしても悪くなった原因がわからない時です。

担当者A
担当者A

原因はわかりませんでした



とだけ言う担当者と、

担当者B
担当者B

管理画面上の情報だけでは原因はわかりませんが、御社のビジネスの特性を考えると●月は●●●があるため、実績が下がると言うことは考えられないでしょうか?昨年実績はいかがでしたでしょうか?



と伝えることができる担当者のどちらを信頼するでしょうか?

上記の例からもわかる通り、相手の業界理解、顧客理解、商品理解、競合理解をせずして、本当の意味での広告運用はできません

そのため、3C分析は広告運用担当者であれ、営業担当者であれ、クリエイティブ担当者であれ行うべきものだと考えます。

3C分析でやるべきこと

何度も同じことを言いますが、3C分析は情報整理の枠組みでしかありません。そのため、クライアントの商品・サービスの属する業界や、こちらが提案したいことによって調べるべきことも、そこから導き出した伝えるべきことも異なります。

ただ、そうは言ってもベーシックに調べるべきことというものはありますので、その一例を列挙します。

これは広告の新規提案時に調べる一例です。

リスティング広告運用開始時であれば、競合の広告訴求内容や、競合の出稿キーワードを手厚く調べると良いでしょう。いずれにしても自分がこれから何をするのか?によってそれぞれの項目の深掘り方が異なる程度です。

書いてまとめる。それ自体に意味がある

3C分析をする際に、気をつけなければならないのは、ただ調べるだけで終わらないことです。
調べて言語化し、比較すること。

そして、以下の項目を見つけることが目的です。

・商品、サービスの強みは何か?弱みは何か?
・顧客は商品のどういったところに興味・関心を持っているのか?
・競合との差別化要因は何か?

これらを可能であればパワーポイントやGoogleスライドなどにまとめるクセをつけると、いろんなところに活用できるようになります。

大事なことは明文化すること。アウトプットすること。
決して頭の中だけで終わらせてはいけません。